金(Au)粉末の多孔質焼結体

金/Au粉末を焼結処理した多孔質金属

金(Au)について

美しい黄色の光沢ある金属。純金はその状態により色調を様々に変化する。塊状では黄金色であるが、コロイドや粉末状では赤、茶、あるいは紫色、溶融状態では緑色、蒸着膜では赤紫色、薄い箔では透過光線緑から青い色に見える。金属中で最も展延性に富み、また導電率では銀の約67%である。

酸化に対して最も安定的な金属で、酸素、硫黄、水とは高温下でも反応しないが、塩素、臭素とは直接に結合する。

セレン酸以外の酸素酸に不溶、王水に溶解して塩化金(Ⅲ)となり、酸素の存在下でシアン化アルカリ水溶液にはジシアノ金(Ⅰ)錯塩を生成して溶解する。

用途は金貨、貴金属としての利用以外には、銅、銀、白金族元素等との合金として装飾、歯科用に使用される。(純金は24で、18金なら75%の金を含む)。その他陶器の着色剤、メッキ、金箔、電解用極板に用いられる。

 

金(Au)の多孔質化について

優れた特性を持つ金(Au)を焼結技術により多孔質化することによるメリットは非常に大きく、フィルターに展開すれば酸化しないフィルターとなり、分析器による分析においても酸化物を検知しないフィルターとなる。このことは分析業界においても非常に助かることだろう。また、電極に用いれば『金(Au)』であるだけで導電率に優れているのに、更に焼結処理により多孔質化されると表面積が格段に向上し、性能への影響は計り知れないだろう。他の金属では金属である以上、酸化が及ぼす影響は大きく、酸化を防ぐ手立てを講じる必要があるが、こと金(Au)に関しては酸化を考慮しなくても良いのは究極のメリットではないだろうか…まして、金(Au)の多孔質化技術は非常に稀な存在なのではないだろうか?