焼結金網のストレーナー

焼結フィルターのストレーナーは高強度で耐熱性、耐衝撃性、耐食性に優れる

ストレーナーの特注製作

焼結金属・焼結金網を用いたバスケットフィルター、ラインフィルター、ストレーナーは製品にご使用環境を合わせるのではなく、ご使用環境に合わせたフィルター、ストレーナーが大変重要だと考えます。

ですので、当社では特注製作に特化しております。

焼結金属・焼結金網を使用したバスケットフィルター、ラインフィルター、ストレーナーは異物を除去する目的に使用され、表現を変えれば分離(混合物の中から特定の大きさのモノを選別する)するために使用されます。

その為には目的に合わせた焼結金属(多孔質材)を選択する必要があります。

一口に『焼結金属』と言えど焼結金属の世界は非常に広く、通常は粉末冶金→焼結金属→緻密体→歯車・シャフト等を製造の機械加工では非常に時間(コスト)がかかる工程を短縮する目的のために活躍します。しかし、当社ではその技術を応用(粉末冶金→焼結金属→多孔質体)しております。

上記は焼結金属の分野の内容であり、焼結方法は多孔質体の中でもさらに分類され、製作工程、素材形状、構造体の寸法形状、最終製品までの製作工程…まで辿れば数えきれないほどの手法が存在します。

その数多存在する焼結に関する情報を熟知した我々『焼結金属専門メーカー焼結.com』がアドバイスさせて頂きます。 また、当社は焼結金属専門メーカーでありながら、フィルターの設計・製作は当然のことながらフランジの接合までお請けさせて頂きますが、『接合は自社で』とのお話を良く耳にしますが、トラブルが非常に多い製品ですので、基本的には接合→仕上げまでの最終形状までご相談ください。

焼結金網の積層方法による性能差の比較
焼結金網の積層方法による性能差の比較図。焼結金網の構成を同様とした場合でも、性能差が生まれる。通常積層と特殊積層ではろ材としての有効面積が大きく異なる様がこの画像より見受けられる

ろ材の種類

SUS焼結金属フィルター
SUS焼結金属フィルター

焼結金属フィルターは、金属粉末を焼結処理により結合させ、焼結体内部に複雑な流路を形成し、空間(気孔)を作りながらも強度を確保した多孔質金属

SUS製焼結金属フィルター仕様のサイレンサー(消音器)
SUS製焼結金属フィルターエレメントをハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください

焼結金属フィルターの接合として『カシメ』することによりフィルタリングと同時に消音効果も期待できます

焼結金網の円筒形状加工
焼結金網をロール加工し、突合せ溶接により円筒形状に加工した製品。焼結金網の構成は目的により自由設計可能です

焼結金網は、金網を1枚から複数枚積層し、焼結処理(金網の線と線を溶着させる)を施した製品である。金網を積層し、焼結処理を施すことにより積層した層と層を一体化することが可能で①強度の確保、②正確な気孔径、③圧力損失の低減をバランスよく適えることが出来ます

フッ素処理

焼結金網へのフッ素処理が可能です。当社で施工するフッ素処理は通常のコーティングではないので空孔内部まで浸透し、気孔を潰すことがございません。※処理後、色味は黒くなります。

焼結金属フィルター(金網)へのフッ素処理
焼結金属フィルター(焼結金網)にフッ素処理の施工が可能です

公称濾過精度とは

粉末冶金における濾過精度については明確な規定は存在せず、メーカー各社にて規定が存在します。※保証値ではなく、目安としてお取り扱い願います。

取扱公称濾過精度[μm]について

 SUS(イレギュラー粉)ブロンズ(球体粉)特注対応可否(材質・粒径・濾過精度)オンラインショッピング
粉末焼結1、2、5、10、20、40、60、1001、2、5、10、20、40、60、100対応可 対応
焼結金網2、5、10、20、40、75、100、150、200×対応可 未対応
ファイバー焼結2、3、5、7、10、15、20、25、30、40、60、75×対応可 未対応
材質・種類別取扱濾過精度表

※上記は工業的によく使用される製品であり、上記に無い規格をご要望の際はお問い合わせください。

製作例