
焼結金属の加工
焼結金属の製作のみではなく、下記の加工も内容により可能です。
- 同時焼結
- 溶接
- 切削等の機械加工
- メッキ等の表面処理
溶接(焼結金属フィルター)
多孔質金属に溶接を施すことは非常に難しく、経験とノウハウを要します。 また、焼結金属と金属加工品との溶接は更に難易度が高くなります。 理由は極シンプルで熱が瞬間的に伝わり溶けてしまうからです. 焼結金属と金具の溶接では同じ材質であっても熱伝導性に差が生じます.結果溶かしてしまうということを多々伺います. 弊社では『ロー付』は致しません.それは弊社製品のすべては開気孔を有しており,『ロー付』を施工してしまいますと せっかくの開気孔がロー材の侵入により塞がれてしまうからであります. ロー材は非常に濡れ性が良く,銅材の接合にはよく用いられますが焼結金属フィルターエレメントには不向きです. ですので弊社では溶接技術を習得することにより上記問題を解消しました
ブロンズ焼結体(溶接部拡大)
切削加工(焼結金属フィルター)
通常の緻密焼結体(MIM等)の場合
焼結金属における切削加工についてはごく一般的でやはりどうしてもニアネットシェイプで焼結時には最終製品に近い寸法形状まで持っていくことが現状では当たり前ですが、やはり穴あけやタップ加工などはどうしても必要となります。。。
焼結金属(多孔質)の場合
焼結金属フィルターに切削加工を施すことは目詰まりを起こしますので『ご法度』であります。但しどんな場合でもという訳ではなく、必要ない方向への目詰まりであれば可能ですし、機械加工であれば試作時に型が不要となり現在保有している型から近似のモノを選定し、ご要望に合わせる事が可能になりますので開発用途には『もってこい』だと思います。※量産時には型を作製頂かないと逆にコスト面・納期面でロスが発生致します。
焼結フィルターのタップ加工 (組付)
同時焼結(焼結金属フィルター)
焼結金属フィルターに同時焼結という焼結金属フィルターの作製と同時に金具との接合をする『同時焼結』と呼ばれる手法のこと。焼結金属フィルターの作製と金具の接合を同時に行いますので工程がぐっと短縮でき、なおかつ工程を減少させることによりロスも減少できます。
SUS製多孔質金属 φ23×32L
フッ素含浸(焼結金属フィルター)
焼結体(多孔質体)の空隙部にフッ素樹脂を含浸致しました。画像は焼結金網に処理しておりますが、粉末焼結に処理も可能です。
![焼結金属・多孔質金属専門メーカー 焼結.com 焼結技術によるロゴマーク]()
焼結金属・多孔質金属専門メーカー 焼結.com
焼結技術を駆使し、自由自在な形状を製作。
![焼結金網 焼結金網]()
焼結金網
用途に合わせた金網をご要望の厚みでの焼結金網を製作することが可能です。
![微小孔の加工が可能なエッチングの技術を使用し、穴位置を合わせることにより、板厚よりも小さい気孔を設計することが可能です。流路構造がストレートなので洗浄性に優れ、圧力損失も低く、強度も保持できます。 エッチング焼結プレート]()
微小孔の加工が可能なエッチングの技術を使用し、穴位置を合わせることにより、板厚よりも小さい気孔を設計することが可能です。流路構造がストレートなので洗浄性に優れ、圧力損失も低く、強度も保持できます。
微小孔の加工が可能なエッチングの技術を使用し、穴位置を合わせることにより、板厚よりも小さい気孔を設計することが可能です。流路構造がストレートなので洗浄性に優れ、圧力損失も低く、強度も保持できます。
![ブロンズ焼結フィルターとブロンズ焼結フィルターの溶接 ブロンズ焼結フィルターとブロンズ焼結フィルターの溶接]()
ブロンズ焼結フィルターとブロンズ焼結フィルターの溶接
焼結部材質:BC/ブロンズ/青銅 気孔径:20μ 焼結部寸法:φ35×φ25×14 二次加工:溶接
![全面連通孔(二次加工なし)での複雑形状の多孔質焼結体 3d形状焼結金属]()
全面連通孔(二次加工なし)での複雑形状の多孔質焼結体
焼結部材質:SUS430L 粒径:-100/+250mesh 焼結部寸法:W:45×D:45×L:40 二次加工:なし
![銅薄板多孔質焼結金属板 銅薄板多孔質焼結金属板]()
銅薄板多孔質焼結金属板
二次加工なしでの薄物焼結多孔質体ですので、目詰まりは一切しておりません。画像品は粒径:45μを使用しております。
![多孔質金属の空隙をフッ素で埋めました。画像は焼結金網への処理ですが、粉末焼結にも処理可能です。 焼結金属(多孔質金属)へのフッ素含浸]()
多孔質金属の空隙をフッ素で埋めました。画像は焼結金網への処理ですが、粉末焼結にも処理可能です。
多孔質金属の空隙をフッ素で埋めました。画像は焼結金網への処理ですが、粉末焼結にも処理可能です。
![金網を成形し焼結処理した焼結金網 金網を成形し焼結処理した焼結金網]()
金網を成形し焼結処理した焼結金網
目開きの異なる金網を交互に巻きつけることにより、金網と金網の間に空間を生じさせた一例。金網を採用する事でバラバラにならない
![銅粉末と銅板を積層焼結した多孔質体 銅の焼結金属(多孔質金属)]()
銅粉末と銅板を積層焼結した多孔質体
銅板(t=1.0)と銅粉末(φ0.5、φ0.3、φ0.1、φ0.3、φ0.5)を交互に積層焼結した多孔質金属
![SUS焼結体とSUS金具の全周溶接 SUS粉末焼結とSUS金具の溶接]()
SUS焼結体とSUS金具の全周溶接
SUSイレギュラー粉多孔質体とSUS製金具の全周溶接の一部です
![焼結金網とフランジの複雑形状溶接 焼結金網とフランジの複雑形状溶接]()
焼結金網とフランジの複雑形状溶接
焼結金網とフランジの複雑形状溶接
![ファイバー焼結体の溶接 ファイバー焼結体の溶接]()
ファイバー焼結体の溶接
接合の手段がなく、仕様に悩まされてきたファイバー焼結体ですが溶接が可能になったことにより形状の自由度は格段に増します。
![同時焼結(アルミニウム積層焼結+プレート) アルミニウム積層焼結とプレートの同時焼結]()
同時焼結(アルミニウム積層焼結+プレート)
アルミニウムの積層焼結が完成したことにより、プレートとの同時焼結も可能になりました
![焼結金属板をロール加工にて円筒状に成形し、突合せ溶接、両端に金具を溶接した製品です SUS焼結金属フィルターエレメントのパイプ加工]()
焼結金属板をロール加工にて円筒状に成形し、突合せ溶接、両端に金具を溶接した製品です
焼結部材質:SUS316L 気孔径:1μ 焼結部寸法:φ25×50 二次加工:ロール加工+突合せ溶接
![ステンレスの焼結金属をロール加工にて円筒状に成形し、突合せ溶接、両端に金具を溶接した製品です。 SUS焼結金属フィルターエレメントのパイプ加工]()
ステンレスの焼結金属をロール加工にて円筒状に成形し、突合せ溶接、両端に金具を溶接した製品です。
焼結部材質:SUS316L 気孔径:1μ 焼結部寸法:φ25×50 二次加工:ロール加工+突合せ溶接
![ステンレスの焼結金属をロール加工にて円筒状に成形し、突合せ溶接、両端に金具を溶接した製品です SUS焼結金属フィルターエレメントのパイプ加工]()
ステンレスの焼結金属をロール加工にて円筒状に成形し、突合せ溶接、両端に金具を溶接した製品です
焼結部材質:SUS316L 気孔径:1μ 焼結部寸法:φ25×100 二次加工:ロール加工+突合せ溶接
![SUS焼結金属フィルターエレメントのパイプ加工 SUS焼結金属フィルターエレメントのパイプ加工]()
SUS焼結金属フィルターエレメントのパイプ加工
焼結部材質:SUS316L 気孔径:1μ 焼結部寸法:φ25×50 二次加工:ロール加工+突合せ溶接
![焼結金網の溶接 焼結金網の溶接]()
焼結金網の溶接
焼結金網□330の薄大製品ですが、金具が幅4.5mm×5mmとかなり薄く、幅も小さいですが溶接可能です
![ファイバー(金属繊維)焼結のプリーツ加工 ファイバー(金属繊維)焼結のプリーツ加工]()
ファイバー(金属繊維)焼結のプリーツ加工
ファイバー焼結にプリーツ加工を施し、表面積を増大。補強の為に金網を同時焼結した例。
![ファイバー(金属繊維)焼結のプリーツ加工 ファイバー(金属繊維)焼結のプリーツ加工]()
ファイバー(金属繊維)焼結のプリーツ加工
ファイバー焼結にプリーツ加工を施し、表面積を増大。補強の為に金網を同時焼結、保護の為にパンチングを溶接した例。
![フレームアレスター、防爆フィルター例 フレームアレスター、防爆フィルター例]()
フレームアレスター、防爆フィルター例
7mm程度の厚みの焼結金網を金具に挿入し、TIG溶接を施工。
![焼結金網のパイプ加工 焼結金網のパイプ加工]()
焼結金網のパイプ加工
金網材質:SUS/ステンレス 気孔径:2μ 焼結金網部寸法:φ42×500 二次加工:ロール加工+突合せ溶接
![焼結金網のパイプ形状 焼結金網のパイプ加工]()
焼結金網のパイプ形状
金網材質:SUS/ステンレス 気孔径:2μ 焼結金網部寸法:φ42×500 二次加工:ロール加工+突合せ溶接
![焼結金網製ストレーナー 焼結金網製ストレーナー]()
焼結金網製ストレーナー
焼結部材質:SUS焼結金網+SUSパンチングプレート 気孔径:20μ 焼結金網部寸法:φ135×200 二次加工:パンチングプレート同時焼結+ロール加工+突合せ溶接
![積層焼結金網仕様バブリングノズル 焼結金網バブリングノズル]()
積層焼結金網仕様バブリングノズル
焼結部材質:積層焼結金網 気孔径:バブリング仕様 焼結金網部寸法:φ14×100 特徴:金型不要
![ブロンズ焼結フィルターとブロンズ焼結フィルターの溶接 ブロンズ焼結フィルターとブロンズ焼結フィルターの溶接]()
ブロンズ焼結フィルターとブロンズ焼結フィルターの溶接
ブロンズ製焼結金属フィルターエレメント同士の溶接です.通常ブロンズ焼結はロー付するのが一般的ですがロー付は濡れ性が良く空隙に侵入していき性能を悪化させますので弊社ではロー付ではなく溶接を採用しております
![BCエレメント(ブロンズ焼結フィルター)のねじ切り BCエレメント(ブロンズ焼結フィルター)のねじ切り]()
BCエレメント(ブロンズ焼結フィルター)のねじ切り
焼結部材質:BC/ブロンズ/青銅 気孔径:60μ 焼結部寸法:φ12×3 二次加工:M8タップ
![焼結金属フィルターエレメントの金メッキ 焼結金属フィルターエレメントの金メッキ]()
焼結金属フィルターエレメントの金メッキ
連通気孔の焼結金属・多孔質金属に金メッキを施しました
![SUS多孔質焼結金属フィルター SUS焼結金属フィルター]()
SUS多孔質焼結金属フィルター
焼結部材質:SUS316L 気孔径:60μ 焼結部寸法:□15×15×15 二次加工:機械加工+目詰除去
![ファイバー焼結と粉末焼結の同時焼結 ファイバー焼結と粉末焼結の同時焼結]()
ファイバー焼結と粉末焼結の同時焼結
ファイバー焼結と焼結金属フィルターエレメントの同時焼結品.ファイバー焼結の平滑性と焼結金属フィルターエレメントの強度の両方の『良いとこどり』をした製品
![焼結金属フィルターエレメント 焼結金属フィルターエレメント]()
焼結金属フィルターエレメント
焼結部材質:SUS316L 焼結部寸法:φ12.6×φ6×60 二次加工:歯車形状
![SUS球体粉仕様フレームアレスター SUS球体粉仕様フレームアレスター]()
SUS球体粉仕様フレームアレスター
焼結部材質:SUS304(球体) 気孔径:100μ 焼結部寸法:φ14×17 二次加工:同時焼結
![SUS焼結金属フィルターエレメントの加工(溶接) SUS焼結金属フィルターエレメントの加工(溶接)]()
SUS焼結金属フィルターエレメントの加工(溶接)
焼結金属をレーザー溶接にて連結しております.型での製作もできず,外径が小さい為にロール加工+溶接も不可な時に考案した手法となります.φ12×20Lを10本連結した200L品です
![SUS焼結金属フィルターエレメントの連結溶接 SUS焼結金属フィルターエレメントの連結溶接]()
SUS焼結金属フィルターエレメントの連結溶接
焼結金属と焼結金属をレーザー溶接にて連結しております.レーザー溶接ですので歪みは最小限に抑えられ,ビート幅も最小で連結できますので性能の低下も最小限に抑えた試作が可能です.
![BC焼結金属フィルターエレメントの同時焼結 BC焼結金属フィルターエレメントの同時焼結]()
BC焼結金属フィルターエレメントの同時焼結
焼結部材質:BC/ブロンズ/青銅 気孔径:40μ 焼結部寸法:φ12×45 二次加工:同時焼結
![SUS焼結金網の同時焼結(センサーケース) SUS焼結金網の同時焼結(センサーケース)]()
SUS焼結金網の同時焼結(センサーケース)
焼結部材質:SUS316L 気孔径:60μ 焼結部寸法:φ23×32 二次加工:同時焼結
![SUS焼結金網の同時焼結(センサーケース) SUS焼結金網の同時焼結(センサーケース)]()
SUS焼結金網の同時焼結(センサーケース)
焼結部材質:焼結金網 気孔径:80mesh 寸法:φ16×16 二次加工:同時焼結
![SUS製焼結金属フィルターエレメントの同時焼結(フレームアレスター) SUS製焼結金属フィルターエレメントの同時焼結(フレームアレスター)]()
SUS製焼結金属フィルターエレメントの同時焼結(フレームアレスター)
焼結部材質:SUS316L 気孔径:40μ 焼結部寸法:φ14×28 二次加工:同時焼結
![焼結金属の接合例(カシメ) 規格外 サイレンサー 製作例]()
焼結金属の接合例(カシメ)
オーダー例:ネジ部先端への焼結フィルター組み込み
![金網を3層構造にしシーム溶接を施したストレーナー 金網を3層構造にしシーム溶接を施したストレーナー]()
金網を3層構造にしシーム溶接を施したストレーナー
平織金網を三層にし,焼結処理を施さず,シーム溶接を角度を変えながら溶接している為強度も同時に確保している
オンリーワン

構造は上記の様にブロンズ(青銅)球とステンレス(SUS)球から出来ており、ブロンズ(青銅)球とブロンズ(青銅)球は焼結されておりますが、ステンレス(SUS)球とブロンズ(青銅)球は焼結されていない為自由に動きます。焼結温度・時間・焼結条件何もかもが違うから焼結されないというような理屈だけで言えば簡単なモノです。しかしいざやってみると型の設計(大き過ぎると形にならない、小さすぎると球が入らない)など目に見えない所で難しく非常に苦労しました。見た目にも面白いと思います。