焼結金網の防爆フィルター/フレームアレスター

フレームアレスター(防爆)-粉末/金網フィルターの逆火防止・消炎機能を利用

防爆フィルターの消炎作用/逆火・引火防止効果

多孔質焼結金属による防爆、フレームアレスタ、消炎、逆火防止
多孔質焼結金属による防爆フィルター(フレームアレスタ)

防爆フィルター(フレームアレスター)は炎を遮断(消炎作用・逆火・引火防止)機能を有し、気体のみを通過させながら火花のみを遮断して内部圧力を逃がし、内部を保護する様、焼結金属、焼結金網等の多孔質金属を用いているのが最大の特徴である。

防爆フィルターの消炎作用の仕組み

防爆フィルター、フレームアレスターは焼結金属(多孔質金属)特徴である微細気孔を火花が通過する際に、冷却され炎を消していると考えられる。

防爆フィルターの製作プロセス例

防爆フィルター(フレームアレスター)製作プロセス例
防爆フィルター(フレームアレスター)製作プロセス例
  1. 寸法形状出し
  2. 気孔を塞ぐ…当社の多孔質金属は全て連続気孔ですので加工した面でも気孔が僅かながら残存しております。その気孔を塞ぐ作業を施します
  3. 外径寸法出し…2.の状態では形状が歪なので機械加工により寸法を出します
  4. ハウジングに挿入後、溶接…焼結体の安全が確保出来た状態でハウジングに挿入し、溶接し封止します

防爆仕様フィルター(フレームアレスター)において製作プロセスは最重要と考えております。 外観は図面等の寸法通りに仕上がったとしても内部構造や製作プロセスが伴っていなければ安全性は担保できませんが、当社では種々の経験やノウハウを活かしご提案させて頂くことが可能です。

焼結金属(多孔質金属)仕様の防爆フィルター

フレームアレスターの様な防爆(逆火・引火防止)目的の場合は強度がありながら通気しなくてはならないという全く相反することを要求されます。一言に防爆フィルター、フレームアレスターと言いましてもユーザー様のご使用環境、要求事項は様々ですが、例えば、①強度が必要で通気性も必要な場合。②強度はそんなに必要ではないが、通気性を最優先に置きたい場合。③強度が最優先で、通気性はそこまで必要ではない場合。また、形状にも要求事項はあると思います。平板のように一面の場合、コップ形状で全周が多孔質である必要がある場合。どの様な場合においても当社では、ユーザー様に合わせたものづくりを心がけております。

焼結金属焼結金網を用いた防爆(逆火防止)フィルター/フレームアレスター/センサーケースは約30年携わってきており、その実績こそが何よりの信頼の証と考えております。 当社では完全オーダーメイドですので貴社の仕様に合わせて設計可能です。 1ヶのみでの試作開発~量産もお請けさせて頂きます。焼結金属の製作のみならず、金具の製作、焼結金属と金具の接合、必要な場合はメッキ処理、検品まで最終製品まで一貫した製作が可能ですので、量産を見据えた検品体制を確立できます。

防爆フィルターの製作例